マイクロ波ガス複合炉

マイクロ波ガス複合炉MGK

ハイスピード焼成

マイクロ波のハイスピード焼成の特性が合わさる事により
焼成時間は従来ガス炉の１／４以下、２〜９時間と大幅に短縮します。

マイクロ波ガス複合炉では、マイクロ波の自己発熱とガス燃焼による雰囲気温度の制御を同時に行うことができます。これにより、炉内温度の差が少ない、均質加熱が可能となりました。
均質加熱は、歪みを少なくし昇温に掛ける時間を大幅に短縮する事が可能となりました。

マイクロ波ガス複合炉は、余分な焼成時間を短縮することで、省エネ焼成を達成しました。

長寿命・コンパクト設計

ヒートショックに強いファイバー製を炉内に使用することで長寿命を実現。また、シンプルな構造によりメンテナンスしやすくなっています。

本体はコンパクトで設置場所を有効を利用できます。

炉体の外壁と煙突にはステンレスを使用し、マイクロ波の漏洩を防止できる安全設計となっております。

省エネルギーで地球にやさしい

マイクロ波ガス複合炉は、従来ガス炉による焼成と比較して、消費エネルギーは約１／４に、焼成コストは１／３を実現しました。さらに温室効果ガス（CO2）排出量を、１／３にまで低減。

環境負荷の少ないマイクロ波ガス複合炉は、地球にやさしい焼成炉です。

・マイクロ波複合炉焼成コスト、CO2排出量比較

	焼成条件	雰囲気	消費エネルギー		焼成コスト	CO2排出量 kgCO2/kg
			電気	ガス
マイクロ波ガス複合炉	1250℃-4hr-1hr	酸化	75kwh	17kg	約3,300円	0.95
	1280℃-4hr-1hr	還元	71kwh	18kg	約3,400円	0.97
従来ガス炉	1250℃-10.5hr-1hr	酸化	-	78kg	約10,600円	2.9
	1280℃-10.5hr-1hr	還元	-	100kg	約13,500円	3.7

算出方法：フリーカップ（マグカップ類似）約450個（約81kg）を目的温度まで昇温後1時間温度キープ焼成
CO2排出量は、サンプル1kg当りの排出量
※数値は自然科学研究機構 核融合科学研究所による陶磁器焼成テスト結果に基づくデータであり、焼成物、燃料価格や使用条件などにより結果は変動します。
　また、マイクロ波に反応しない物質を焼成する場合、目的の焼成時間・温度に達しない事があります。