マイクロ波焼成炉

 マイクロ波焼成炉とは、電子レンジなどで利用されている『マイクロ波』を使用して焼成する、従来焼成炉の常識を根底から変える次世代炉です。

 マイクロ波加熱特性により、1台で高速脱水乾燥・高速脱バインダー・高速セラミックス焼成を実現します。単独で1,250℃。別売りのサセプタを使用することで、最大1,500℃まで昇温可能です。

 マイクロ波焼成炉は、作業時間の大幅短縮とランニングコストの削減で研究開発・理化学・新工法検討などの高速化に最適です。

マイクロ波焼成炉のしくみと特徴

 マイクロ波焼成炉MRK3050/3060(以下マイクロ波焼成炉MRK)とは、マイクロ波の直接照射と等温障壁の壁熱で焼成する炉です。

マイクロ波焼成炉のしくみ図

・直接照射:マイクロ波を直接照射することにより、内側から加熱することができます。

・等温障壁:直接照射だけでは従来炉と同様、内部の温度と表面温度に差が付き、歪みが生まれます。マイクロ波焼成炉MRKでは、等温障壁をマイクロ波で暖め、その壁熱で加熱します。これにより、従来炉と同様に外側からも加熱することが出来ます。

 マイクロ波焼成炉MRKは内部と外部からの同時加熱により従来炉に比べ、均一且つ高速に処理することが最大の特徴です。

加熱が可能な素材

 マイクロ波はその特性上、電磁波を吸収する素材を加熱します。電磁波を反射する素材は、加熱しない場合や温度が上がり難い場合がございます。

 水分を含む物質は、反応が良い結果が出ています。

 金属など電磁波を反射する物質を含む場合は、昇温しないこともございます。(放電する物質について:炉壁と距離が取れる場合に限り一部焼成可能)

マイクロ波焼成炉レンタル

 弊社にて、マイクロ波焼成炉での焼成テストを行えます。又、レンタルも承っております。